求人表の見方。表面上はわからない記載の裏側&情報の見極め方

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転職サイトや転職エージェントを利用して転職活動を行う際、必ず目を通すのは求人票です。

求人票を見るとき、なんとなく見ていませんか?なんとなく良さそうだからエントリーする方もおられるでしょう。

逆に、なんとなくよく分からないから受けないという対応をされている方もいるのではないでしょうか。

そこで本編では求人票の見方についてご紹介したいと思います。

知らないと損をする!?求人表で確認すべき重要情報

求人票に必ず記載しなければならない項目と言うのが職業安定法という法律で決まっています。では、どんな内容が記載されていないといけないのかというと、以下の通りです。

  • 労働者の業務内容
  • 労働契約の期間
  • 就業する場所
  • 始業及び終業の時刻、所定労働時間を超える労働の有無、休憩時間と休日
  • 賃金
  • 健康保険、厚生年金、労働者災害補償保険及び雇用保険の適用有無など

つまり、これらの記載がない求人票とは求人票として認められないものとなります。また、これらの項目については内定通知書に記載されているのが一般的ですが、たまに記載がないものもあります。

これらの項目は法律です定められるほどの超重要事項なので必ず押さえておきましょう。

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どうやって求人表は作られている?求人表作成の裏側

では求人票ですがどのように作成されているのかについてご紹介いたします。実は転職サイトと転職エージェントの求人票の作り方は若干異なります。ではどのように作るのかご紹介をいたします。

転職サイトの場合

転職サイトの求人と言うのは、求人広告という位置付けになります。 ですので、基本的に転職サイトに求人を掲載することで企業はお金を払います。

そのため、広告の内容を充実させないと、せっかく求人を掲載しても求職者の応募に繋がりません。

ただ、転職サイトの掲載内容を充実させるためにはしっかりとした情報を収集しなければならないので、求人票を作成するための取材が実施されます。

中には現場社員のインタビューも実施し、内容を充実させるような取材も実施します。

転職サイトの製作会社、もしくは代理店が上記のような記事を作成し、最終チェックをクライアント側で実施してもらった上でサイト上に掲載します。

上述からお分かりになるように、非常に転職サイトの記事製作には時間や手間がかかっています。そして、企業がお金を出して広告を作り上げているため、しっかりした記事が作られていることがほとんどどです。

ただし、中には非常に薄い内容の記事がありますが、これは安い記事で企業が製作を依頼しているからです。転職サイトの求人にもお金をかけているものとそうではないものがあるということを知っておいてください。

転職エージェントの場合

転職エージェントの場合は転職サイトのように時間をかけて求人を作りません。

なぜなら、転職エージェントを企業が利用する場合はスピード感を大事にするか、業界・職種の限られた人の採用をするため、細かい説明は不要だからです。

そのため、転職サイトのように転職エージェントの求人は精巧に作られていません。あくまでも参考くらいに考えておくのが良いと考えて下さい。

求人表は情報収集には不十分!求人表には書けない大事なことがある

求人票は求職者の方が求人情報の基本となるものとして非常に大事にされています。しかし、あんまり求人票をあてにしすぎるのも問題です。なぜなら、上述の通り、転職サイトは企業の広告となるため、あまり都合の悪いことは流れません。

また、転職エージェントの求人に関しては割りと簡易的なものであるケースが多いため、情報のよりどころとしては弱いです。

しかも、求人票には採用する人材の性別と年齢という一番大事な情報が抜け落ちています。これらは企業が採用を行う上でもっとも気にしている採用要件です。

にもかかわらず、なぜ求人票に書けないのでしょうか。それは、法律で性別や年齢を理由に選考で見送りにすることを認めていないため、募集条件にすることができないことが理由です。

上記についてはは雇用対策法という法律と男女雇用機会均等法という法律で決まっています。以下それぞれ条文となります。

雇用対策法第十条
事業主は、労働者がその有する能力を有効に発揮するために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、労働者の募集及び採用について、厚生労働省令で定めるところにより、その年齢にかかわりなく均等な機会を与えなければならない。
男女雇用機会均等法第五条
事業主は、労働者の募集及び採用について、その性別にかかわりなく均等な機会を与えなければならない。

このように、求人票は客観的でかつ整って、かつ十分な情報が掲載されているわけではありません。求人票の情報は参考程度ととどめておいたほうが良いのです。

たまに求職者の方で転職エージェントから求人の説明を事細かにした後、求人票をしっかり見て確認しますという方がいます。

しかし、大抵の場合、エージェントの説明以上の内容を求人票に記載することはありません。求人票には大事な情報を書けないのです。そのことはしっかり認識しておきましょう。

とはいえ、求人票の情報から読み取るべき情報もあります。どこを重点的に確認したら良いのでしょうか。結論としては以下の3点です。

  • 業務内容
  • 募集理由
  • 人員構成

業務内容と年収、組織構成をみると、社内の中でマネージャーより下の主任クラスの業務をするのか、下で手を動かす業務を行うのか、自身の年齢と照らし合わせるとおおよそイメージはつきます。

最近組織の年齢構成を気にしない会社も増えてきましたが、基本は役職が上がるにつれて年齢が高くなるといったような組織構成にしたいと考えるのが普通です。

そのため、組織構成の中でどのポジションを募集するのかというのかということさえ認識しておれば、自分が入社した場合、この会社でどういったポジションで働くのかはおおよそ見えてくるでしょう。

募集理由が退職であれば、その退職した人と同じようなレベル感の仕事ができるかどうかが重視されますし、増員であれば補強ポイントが何なのかを認識しておけばそこに自身が入社することで役に立つのか立たないのかが分かります。

勤務地、福利厚生、年収も重要でありますが、求人票から最も押さえてもらいたい情報は実は上記の3つなのです。このことも覚えておくと、自身が採用要件に満たす・満たさないというのがおおよわかってくるのです。

実は求人表は変化している?できるエージェントが行う求人票の裏読みについて

また、仮に精緻な情報がそろっていたとしても、実際採用活動がスタートしたら求人票の応募要件通りになるわけではありません。なぜなら、人気求人と、なかなか応募が集まらない求人があります。

人気求人であれば、応募要件のハードルが上がります。なぜなら、当初予定したハードルをクリアした人が多ければ、面接を実施する時間が限られるため、必然的に書類選考通過要件を上げざるを得ません。

その一方、専門性が高く、年収が本来高い職種であるにもかかわらず相場より提示年収が低い求人の場合、応募が集まらないということを考えます。転職エージェントは経験値が高ければ高いほどそういった読みを行いながら人選を行っています。

また、なんで自分にスカウトをしているんだろう思える求人がたまにある方もいらっしゃるものと思います。

もちろん誤ってスカウトした場合や、大量スカウトをするケースもあるため一概には言えませんが、そこまでのことを読んでスカウトをしているケースもあります。

同様に、ビズリーチやエンミドルの転職、AMBIなど転職エージェントと連動した転職サイトがあります。自身の経験値が少し足りないといった場合でも果敢にエントリーしてみると案外良い結果に結びつくケースもあります。

求人は生き物です。とにかく興味のある求人、自身の経験に近い案件で興味のある求人なら積極的に応募していきましょう。

ちなみに、どのような求人が人気求人になるのか気になるところだと思いますが、結論としては以下の何れかを満たしている求人です。

  • 経験・未経験を問わず管理職系で年収が高めの案件
  • 800万円以上の求人
  • メーカー系の社内SE
  • マネージャー求人
  • 正社員秘書の求人

とにかく年収の高い案件というのは人気になります。800万円以上の年収の案件は、エントリーだけでとんでもない数になります。そのため競争率が上がります。また、女性において、秘書の案件も同じような傾向にあります。

しかし、この手の案件はよほどでないと採用されません。宝くじを購入しているのと同じレベル感だと思ってもいいくらいです。

そのフィールドで戦えると思ったらエントリーすれば良いですが、本気で転職をしたいのならこういう案件にエントリーしても残念ながら転職はできません。

それより、今の年収と同じくらい+50万円にするくらいの年収にすることを想定した転職をするようにしたほうが無難です。

年収100万円アップなどといった数少ない成功例はこういった地道の活動の中の延長線上にあるものなのです。また、そういう転職のほうが競争率が低い状況の中で選考が進みます。

当てにしてはいけない!インターネットで求人票以外の情報収集をする上での注意点

最近は口コミサイトというものがあり、転職に関しての情報収集源となっています。この書き込み内容で厳しい内容が書かれているため、面接が決まっているのに辞退する求職者の方も案外多くいらっしゃいます。

しかし、この口コミサイトあてにならない情報が数多くあります。

なぜなら、こういった書き込みをしているのはすでに会社を辞めた人です。一方、会社に残っている人はそんなに書き込まない傾向にあります。そして辞めた人は好きなことを書き込むため、一種のトイレの書き込みに近いような感じになります。

では、この手の情報をどう生かすのかというと以下の2つのポイントを押さえましょう。

  • どれが客観的な事実なのか
  • 同じような情報を複数人投稿しているか
  • 転職エージェントに確認し、事実と認定できる情報なのかを確認する

悪口のような記載というのは、見て見ぬふりをしましょう。完璧な会社があったとしてもそんな会社には退職者はほぼほぼ出ません。中途採用する会社は、いいところと悪いところがあります。

上記の事実確認を行ったうえで、プラスになる情報とマイナスになる情報を照らし合わせ、エントリーする、内定を受諾するといった意思決定を行うような感覚でいてください。

情報の裏読みが重要!求人票は考えながら読むと本質がつかめる

求人票は求職者にとって、求人情報が集約された大事な情報源です。基本的な情報をつかむうえで読み込むのは良いでしょう。

しかし、求人票の情報は、重要情報の一部しか包括されておらず、実は大事な情報は法律等の理由でなかなかつかめません。

そのため、まずは求人票から年収、勤務場所などの情報をおさえつつ、本当に自分が合うのかどうなのかなんとなくで良いので想像してみましょう。このような裏読みこそが、採用される人、されない人のプロファイリングを可能とします。

とはいえ、このようなプロファイリングは簡単ではありません。そのため、採用される人物像が想像できないのであれば、転職エージェントから求人票以上の情報をもらいましょう。

転職エージェントは誰が採用されえるのか優秀な担当であればあるほど一定の採用される人物像を特定しています。

また、口コミサイトにある不要な情報は収集しないようにして、大事、大事じゃない情報の仕分けが大事です。求人について考え、わからないことを聞く、そんな当たり前のことこそが求人票を見るうえで最も重要なのです。

情報収集には頭を使い、行動することが最善です。そのことをしっかり認識したうえで求人票を読みましょう。

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7月27日 15:39 求人更新
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