アビームコンサルティングの採用対策。求める人物と厳しい選考内容

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アビームコンサルティングは現在のトーマツコンサルティングの前身の一つとなる監査法人等松・青木監査法人からの独立後、トーマツの他のグループファームの吸収なども経て現在に至る、「日本発祥のコンサルティングファーム」です。

日本発祥のファームのなかでは規模・歴史とも大きく・古いため、手掛ける案件も多く、今では戦略・BPR・ITと幅広い分野を扱うことが可能な総合コンサルティングファームとなっております。

新卒・中途採用共に外資系のコンサルティングファームと並行して検討されることが多いです。

年収は一般的に外資系の総合コンサルティングファームより若干落ちる一方、コンサルファーム的な「実力主義」「厳しいアップオアアウト」のカルチャーがややマイルドです。

そのコンサルティングファームながら「社員をじっくりと育成する」カルチャーがハマり、敢えてこちらを選択したうえで、コンサルタントとしてキャリアアップしていく方も多いです。

今回はそんなアビームコンサルティングの採用について解説します。

アビームコンサルティングの新卒採用の概要について

アビームコンサルティングは日本のコンサルティングファームとしては比較的規模の大きい企業で、毎年新卒採用を実施しています。足元取扱い案件の増も背景に、近年採用人数は急増しています。

  • 2017年度 コンサルタント200名+若干名
  • 2016年度 139名
  • 2015年度 47名
  • 2014年度 83名

コンサルティングファームとしては離職率の低さも特徴で、近年は1年以内の離職率は数%にとどまっています。(日系大手と比較すると高く見えるかもしれませんが、これは外資コンサルティングファームと比較するととても低いです)

先ほど紹介した「人をじっくり育てるカルチャー」が、この離職率の低さにもつながっているものと思われます。

コンサルティングファーム目指しているが、大学でビジネス関連のサークル等にいたことがなく、すぐに結果を出せるか不安、という学生には向いています。

新卒採用の拡大傾向は今も続いていると思われ、来年度以降の採用も200~300人程度以上は行われると想定されます。

さて、次に初任給をみていきましょう。

コンサルタント職が学部卒で月給340,300円、修士・博士了が月給370,300円また、プランニング&オペレーション職が学部卒で月給298,100円、修士・博士了で月給324,100円となっており、いずれも一般企業大手と比較すると高めです。

コンサルティングファームの中では表面はやや低いですが、アビームコンサルティングは他のコンサルファームで多い「みなし残業制度」がありません。

そのため上記の基本給にしっかり残業代が加算されます。残業代の多いプロジェクトでは月収はさらに上振れします。

近年初任給の引き上げを積極的に行っていて、以前は最も高いコンサルタント職でも27万円程度の初任給となっていましたが、近年は上記の水準となりました。

数百人単位の新卒採用を行う企業で「みなし残業」ではない給与としてはトップクラスです。

学歴についてはアビームコンサルティング側で明確に線引きをしていることはないようですが、必然的に地頭のいい人が集まります。国内大学であれば旧帝大以上・私立では早慶+優秀な一部MARCHという程度です。

募集職種は、大枠ではコンサルタント職、プランニング&オペレーション職の二パターンですが、さらに細かく分けて募集をかけており、2020年卒向けについては以下のような部門採別での用が予定されています。

コンサルタント職には以下の種類があります。

  • 戦略コンサルタント(※インターンシップ参加必須)
  • 経営コンサルタント
  • デジタルイノベーションコンサルタント
  • 公共経営コンサルタント

プランニング&オペレーション職には以下の種類があります。

  • 経営企画グループ
  • 人事グループ
  • 法務グループ

コンサルタント職は4つの部門が事実上別々に採用、特に戦略コンサルタントは秋季のインターンシップ参加が必須と、まずインターンに合格する必要がある点注意が必要です。

プランニング&オペレーション職は一応入社後に上記3部門に分かれるとなっており、部門別には採用されておりませんが、こちらも一定程度入社時点でどのセクションに入るか想定されながら採用が行われるようです。

アビームコンサルティング新卒採用の採用フローと対策

アビームコンサルティングの新卒採用は、戦略コンサルタント以外は日系の一般企業と大きく採用フローは変わりません。

戦略コンサルタントについても本採用は変わらないのですが、その前年の秋のインターンシップに参加が必須となっている点が異なります。

採用のタイミングは一般企業と同程度のスケジュールであることから、経団連の方針によりタイミングは今後も変化することが予想され、またそれに並行して戦略コンサルタントが参加必須となるインターンの実施時期も変わると思われます。

この「インターン参加必須=インターンで事実上の選考が始まっている」システムは、今後も継続採用される見込みです。

インターンシップを通じて最低限の社会人としてのマナーや、仕事に対する適性を視ることができるので、この点を大きく評価しているものと思われます。

毎年多くの企業で採用担当者と応募した学生や転職希望者とミスマッチが発生しています。このため、インターンシップにおいてそれらを見極めて可能な限りミスマッチを防ごうとしている意図が読み取れます。

採用する側も、一定程度の金額を教育投資として先行投資しなければならないために、ある程度のリスクを負っています。そのリスクを軽減するためにインターンシップを行うために、コンサルらしい手法であるとも考えられます。

戦略コンサルタントでは参加必須の秋季インターン

まずは戦略コンサルタントでは参加必須の秋季インターンのフローについて簡単に書いておきます。

秋季インターンの選考フローはエントリーシート→適性検査→ワークショップ(GD)となっております。エントリーシート設問内容は、事例としては以下の通りです。

  • 大学時代に自分で考えて行動し、成果を出した例を説明
  • アビームの秋季インターンシップに応募した理由を教えてください
  • 戦略コンサルティングに関心があるのか

聞いている内容は志望理由や、大学での取り組みとオーソドックスなものが多いですが、受けては皆コンサルタント志望者ですので、ロジカルな内容になっているかはかなりみられるようです。

「結論・言いたいことを先に書く」「理由を3つなど絞り込んで明確に書く」「矛盾しない」といった点は普通のエントリーシート以上に留意して書く必要があります。

エントリーシートが通れば、適性検査テストセンターのSPIが実施されます。

ここの正答率が極端に高いという話は特段聞きませんので、他で受かっている結果があれば使いまわしてもいいと思います。対策は一般的なSPI参考書をしっかり勉強しておきましょう。

SPIと一言で述べても、実際にはさまざまな種類の適性検査が存在します。玉手箱など他のSPIに類似した試験形式で問われる可能性もあるために、油断は禁物になります。

適性検査が通過したら長めのグループディスカッションに入ります。前半はロジックツリーなどコンサルで基本となるフレームワークの講義、後半に個人ワーク→グループディスカッションとなります。

トータルで時間は2時間程度、大体1チーム4-6人程度で、社員が1人つきます。テーマはデパート売上を上げる方法、ゲームの売上を上げる方法などです。何かしらを「増やす」方法がとられることが多いようです。

勿論ですが前半の講義題材のフレームワークを用いて現状を分析(必要に応じて推測)したうえで、ロジカルに方法を提示する必要があります。この時点でケース面接などの対策をしておくと良いでしょう。

これが通過すればインターンシップ合格となりますが、これはまだ本選考の前段階です。

戦略コンサルタントではインターン参加が本選考参加の必須要件となります。むろんインターンでの取り組み条項も実質的には採用に加味されると思われます。

インターンシップの合格は、やっとスタートラインに立つことができたという程度のものにすぎず、インターンシップ期間中の活動で評価されなければ採用されにくいのでこの点にも注意が必要です。

本選考の大まかな採用フロー

続いては本選考の採用フローです。戦略コンサルタントでは秋季のインターンを通過してないと通過することができません。(恐らく明示はされずにエントリーシート落ちするものと思われます)

本選考の採用フローはエントリーシート→適性検査→一次面接(グループディスカッション)→二次面接→最終面接→内定となります。

グループディスカッションでコンサルらしい題材が選択される以外は一般的な採用とあまり変わりないかと思います。

近年経団連の方針で頻繁に採用時期が変わりますが、現在であれば最速6月ごろに内々定が出ます。エントリーシートの締め切りは3月ごろになるようです。それでは各フローについて解説していきます。

エントリーシート→適性検査について

エントリーシートと適性検査については秋季インターンのものと大きく変化ありません。エントリーシートの設問内容は、先ほど紹介したものに加えて、次のような内容が出題されます。

  • あなたが一番苦労した場面と、それをどう乗り越えたか
  • あなたが物事に取り組むにあたり軸としている考え方は何か

字数はいずれも200-400字程度です。秋季インターンの際と留意点は同じで、ロジカルかつ明快・矛盾のない文章を書くように心がけましょう。質問は一般的でも、よせられる回答のレベルがそれなりに高いと想定されます。

続いて適性検査についてはこちらもやはりSPIが用いられます。

インターンで通過している場合は再度の受験は不要と想定されます。また他の大手企業で通過しているものならば流用して問題ないですが、初受験の場合は参考書などで対策しておきましょう。

一次面接(グループディスカッション)

一次面接がグループディスカッションとなっていますが、個人ワークに近い性質が強く、インターンのグループディスカッションの短縮版をイメージしてもらえばいいです。冒頭にフレームワークの講義→個人ワークです。

一応数人(4-6人という声が多いです)に対し社員1人で、講義→各人にテーマ設定→個人ワーク→回答・社員との質疑応答という流れになります。グループの要素はあまりなく、ただ何人かに対し社員一人という構造を指しているにすぎません。

取り組むテーマ内容の方向性も秋季インターンと同様で、売り上げ・シェアなどの現状分析→増やすにはどうしたらいいか、という組み合わせになっているのが基本です。

外資系企業やコンサルファームでよく入り込むケース面接の対策をしておくといいです。

時間は個人ワークのところは15分という制限時間で実施されます。大体全体で1時間程度と、インターンのグループディスカッションと比較すると短めです。

二次面接(マネージャークラス)

一次面接でいわゆるベーシックなコンサルタントとしての適性を見ているようで、二次面接はあまりコンサル的ではない、日本の一般企業のような面接が実施されます。面接官はマネージャクラスが基本です。

実は、「人を育てる」ことを重視しているアビームコンサルティングの風土なのか、一次面接の通過ハードルは他のコンサルほどは高くなく、この「二次面接」「最終面接」が比較的高い関門となるようです。

質問内容は、以下のような内容が問われることが多いようです。

  • 学生時代に取り組んだこと
  • 苦労した経験とどう乗り越えたか
  • アビームコンサルティングの志望理由
  • コンサルファームになりたい理由 等

全般的に企業面接で聞かれるオーソドックスな質問が多いようです。おそらくこれらについては整理したうえで面接に臨んでいる方がほとんどだと思いますが、コンサルファームであることを忘れずに、ロジカルに答えること意識しましょう。

一方で、ここでは「自分らと一緒にやってくれるか」「アビームの『人を育てる』風土に合致し、粘り強く頑張ってくれるか」も同時に見ていますので、日本企業のようにパッションを伝えることも忘れずに意識しましょう。

また、最後は逆質問となりますので、ここは事前に3つくらいは質問を用意しておきましょう。もし質問内容が不安という方は、企業説明会やOB訪問をぬかりなく実施して情報を集めておきましょう。

最終面接(プリンシパル(役員)クラス)

アビームの最終面接は残念ながら「意思確認」ではなくしっかり面接をしてきますので、最後まで油断せずに取り組みましょう。

最後はプリンシパルクラス、他のコンサルファームでは「パートナー」と言われることもある一般企業で言う役員クラスとの面接です。

この面接時間は40分くらいですが、とにかく志望理由の比率が多いのが特徴で、ここに対する徹底的な深堀が行われます。

志望理由をまとめておくのはもちろんですが、できれば知人などを面接官にしたてて突っ込んでもらって回答する練習をしておくといいでしょう。

一つの質問について三周くらいのやり取りがあることを想定して、想定問答集や「突っ込まれた場合の追加回答集」などまで用意しておくのも一案です。

とにかく「結論を端的に言う」「理由を分けてまとめる」「絶対に矛盾しない」とロジカルな回答を徹底しましょう。

この最終面接が終われば内定の通知が来て、晴れて翌年度(大学をしっかりと卒業すれば)アビームコンサルティングに入社することができます。

日本企業と同程度のフローを敷いているので、どちらかというと外資系コンサルファームより遅めの選考となります。

コンサル業界を主軸に検討している人で、複数の内定が出ている人は、ここの結果を見て最終的な入社企業を絞り込んでいくことになります。

アビームコンサルティングの中途採用のフローと対策について

続いては中途採用のフローと対策について整理します。中途採用については適宜実施していて、大手の求人やコンサル専門の求人サイトにも頻繁に登場します。中途採用の場合は新卒以上に細かく採用を行っています。

チームすべてをここで羅列してしまうと多い、かつコンサルファームはチーム体制が頻繁に変わるので一例だけをみてみましょう。

例えば経営コンサルであれば、金融・通信系・政府系など大まかな業種でさらに細分されており、少なくとも、この「一業種」の採用となります。

勿論求人サイトを通じて応募しても問題ないのですが、正直今どこのニーズが強く、また自分のスキルを背景とするとどこがマッチしているのは見えづらいため、ミスマッチが生じることも多いです。

他のコンサルファームもそうですが、中途での転職を狙う場合は、転職エージェントに相談、それもコンサルティングファームに強みを持つエージェントへ相談したうえで応募チームを検討していくことをおすすめします。

中途採用の場合は、職務経歴書提出→一次面接→最終面接(→人事面談)と短いです。

ただし、最終面接は中途ではよくある意思確認や条件のすり合わせではなく、ここでも本気で面接されますので注意が必要です。次の章から、各フローのポイントについて解説します。

一次面接

アビームコンサルティングは他のコンサルファームと比較してケース面接が少なく、この一次面接の一セクションで短時間に設定されるだけとなるのが特徴です。

一次面接はいわゆるマネージャクラスとの面接となります。聞かれることは志望理由、今の自分のスキルをどう生かすか、なぜ他社と比較してアビームか、という比較的オーソドックスな質問が中心となります。

面接官のタイプにもよりますが、あまり深く突っ込まれることはなく、冷静に矛盾しないように心がければ大丈夫でしょう。もちろん事前に想定問答くらいは作っておきましょう。この面接で特徴的なのは、中盤で簡単なケースが入ります。

一般的な売り上げ・利用者数・シェアの現況→増やす方法という場合もありますが、企業によっては、今自分が所属する企業の現況とより成長する施策といった内容が与えられることもあります。

特徴的なのは検討時間が短く5分程度で回答をする必要があります。もちろんその後は面接官からの質問→講評・解説となります。時間が短いので精度は多少粗くても大丈夫です。あとで丁寧な講評・解説がもらえます。

とにかく時間配分を即座に整理し、時間切れで回答が出ていないという状況だけは絶対に避けましょう。

ケースが終わった後は逆質問の時間になります。

60分まるまる使い切るまで逆質問になるので、ほかの面接より逆質問の時間が長くなりがちです。5~7問くらいは事前に用意することと、1問につき2~3往復くらいはできるようにしておきましょう。

最終面接

一次面接を通過すると次は最終面接となるのがこのアビームコンサルティングの特徴です。比較的早期に内定(もしくは落選)がはっきりします。先にも書きましたが、ここでも落選することは普通にあるので、心してかかりましょう。

面接官は新卒の最終面接と同様でプリンシパルクラスになりますが、正直社員により面接の毛色がかなり変わる(恐らくチームのカラー等にもよってくる)点は留意が必要です。

基本的にはこちらも新卒の最終と同様です。

そのため志望理由を深く突っ込んでくるスタイルが基本のようですので、自身のスキル・キャリアに対する考え方・コンサルをやりたい理由をロジカルに整理して、また突っ込まれた後の答え方までシミュレーションしましょう。

恐らく一人では限界がありますので、できれば転職エージェントに相談の上、回答方法や想定問答集をブラッシュアップしておきましょう。

一方、ほかの口コミを確認すると「やわらかい雰囲気でそのまま内定が出た」「ひたすら逆質問だった」などのコメントも見られます。

プリンシパルとなると面接の仕方を他者から指定されることも少ないので、面接内容は個々人・チームのスタイルや状況、志望者の「引き」の強さにもよってくるようです。

また、口コミにもありますが、合否もその場で内定が出てしまう場合と、いったんその場では帰らされて転職エージェント通じて内定が出る場合と2パターンあります。内定が出ずに帰されてしまった場合もがっかりせずに結果を待ちましょう。

新卒にしても中途にしても、「日本企業の人の性質をよく見て、育てようとするカルチャー」と「コンサル特有のロジカルさを求めるカルチャー」が併存しているのがこのアビームコンサルティングの最大の特徴です。

この企業の受験を考えている方は、次のような点を準備しておくと楽になります。

一般的なコンサルファームのように、志望理由や経験をロジカルに語る準備、ケースに向けた対策をする一方、「負けずに伸びていく意思・アビームコンサルティングへの高い興味」などが挙げられます。

これらをぬかりなく準備することによって、内定や採用される可能性が高まるでしょう。

アビームコンサルティングではそれなりに高い能力と知識を要求される

アビームコンサルティングの採用に関して、新卒の学生と中途採用の転職希望者のそれぞれの観点からまとめましたが、基本的にはコンサルティング系の採用ステップであることを強く印象付ける採用フローになっています。

他の人や企業に対して提案をすることが仕事であるために、それなりに高い能力と知識を要求されます。この辺りを主にインターンシップにおける実務で判断している物と思われます。

ビジネス系のサークル等に所属したことがない、純日本人には、このアビームコンサルティングのカルチャーが合致する方は多いです。新卒の方も中途の方も、同企業を受けようと考えている方は、是非この記事の内容を参考してください。

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