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ゴールドマンサックスの年収。年齢別の年収推移は業界内でも高水準
ゴールドマンサックスは言わずと知れた外資系投資銀行の雄です。投資銀行とは主に企業の直接金融(=有価証券発行することによる)での資金調達の提案・執行・投資家への販売を行う業態のことです。
また、資金調達が必ず絡むM&AやIPO(株式の上場)といった提案・執行も行います。そんなゴールドマンサックスは、激務と厳しい人事制度、そしてそれを引き換えに得られる賃金レベルの高さが有名です。
今回は、そんなゴールドマンサックスの年収・賃金カーブや、付随する福利厚生、また、ネット等で聞かれる口コミ等についてもご紹介したいと思います。
▼目次
平均年収や各数値は「非公開」も年収は高水準で平均年齢は若い
まず、ゴールドマンサックスの平均年収ですが、実はゴールドマンサックスは非上場の企業あるため、公には平均年収は公開されておりません。
そもそも集計する必要がないので、その厳密な数値は社内の余程一部の人が知っているかどうかというところです。
従って平均年収は推定するしかないところではあるのですが、おおよそ2,000万円以上3,000万円には届かない程度ではないかと言われています。おそらく思ったより安いなと感じた方も多いと思います。
理由は二つあって、一つはこの企業は若いうちから非常に高い年俸を手にしますが、かなりの比率で若いうちにクビになるため、ピラミッド構造が一般的な日本企業より、「すそ野が広く、先端が尖がった」形をしているためです。
もう一つは、リーマン前後・ギリシア危機前後を境に、世界的に極端な高年俸を制限する動きが出ています。
これにより、特に機関投資家に有価証券を売買するマーケット部門や有価証券の在庫ポジションを管理して収益を拡大するディーラーの年俸が低くなっています。
次に平均年齢・勤続年数についても公になっておりません。
この会社は少なくとも従業員の5%は毎年解雇する決まりとなっていて、実際は最大10%までカットしています。自分で先に辞める人も多く勤続年数は非常に短く・平均年齢は若いと推測されます。
勤続年数については、新卒者については3年目で1/3程度になるといわれています。
そしてそこまで生き残る人の中にはキャリアアップのため自主的にやめていく人も出てきますので、実は新卒のかなりが30歳程度までにいなくなり、若干名残る程度となります。
また、中途採用も積極的に行っていて、実際は社員の90%程度は中途採用となっています。
これら採用者も同様に、場合によっては新卒者以上に厳しい競争環境にさらされます。以上のことを総合すると、平均勤続年数は5年を超えることはなく3~5年と推測されます。
平均年齢についてはそもそも800人と決して大きくはない母体で、中途採用が90%とのことなので、その年の中途採用者の年齢によって変動することが容易に想像されます
しかし、人数ボリュームとしては通常50人超採用するといわれている新卒がかなり大きくなります。
これらのことから平均年齢は20代後半~30歳程度にとどまるのではないかと推測されます。下記口コミにも出てきますが、40歳代後半~50歳代の社員は、実際はかなり少なく、一部のシニア層にとどまるようです。
年代別の年収推移
次に、各年代ごとの年収イメージを見てみましょう。
この会社は年次昇給などなく、役職と評価により年収が決まります。同じ役職に一定程度残ると昇進が難しくなり辞めていく・クビになるため、概ね役職ごとに年齢齢の幅がありますのでまずこちらを整理してみます。
- 新卒 22~24歳 800万円前後
- アナリスト 26歳~ 1,000万円~2,000万円
- アソシエイト 24歳~29歳 2,500万円~3,000万円
- ヴァイスプレジデント 28歳~ 3,000万円~4,000万円
- ディレクター 32歳~ 5,000万円~
概ねこのような感じでしょうか。この年収水準にもかかわらず、先ほど書いたような、2,000万円~3,000万円程度に平均年収がとどまるのは、それほど社員の構成が若手に偏っており、上に行くのが難しいことを意味しております。
ちなみに、新卒の基本給は50万円程度と言われています。
この「程度」は日本企業のように公開されていないということと、そもそも「人によって大きく違う」ことを意味します。ゴールドマンサックスは入社時から各々のスキル・目標に応じ基本給を設定します。
従って1年目から高いスキル・目標を掲げれば高く、そうでもない人は中程度(と言っても40万円程度以上など)の基本給となります。勿論、高い月給の人は会社の要求水準も高いため解雇されたり、翌年度に減給されるリスクも高くなります。
ゴールドマンサックスの年収は年齢よりも実力=役職に基づくところが大きいため、年代ごとの年収は日系企業と比較するとさほど参考にならない部分もあるのですが、以下でシミュレーションしてみます。
ゴールドマンサックスは一般的な日本企業と違い、65歳まで働いている社員はまずいません。定年は定められているとしてもはるかに早期に退職します。
また、年齢が上がっても生き残っている=役職を上げ・年収が上がっていっていることを意味します。
従って仮想の年収カーブは右肩上がりとして考えます。以上と、先ほど紹介した役職別の年収レンジを基に、月収・賞与・年収カーブをシミュレーションしてみました。仮定として50歳まで働くとして算出しました。
年齢 | 月給 | 年次賞与 | 年収 |
---|---|---|---|
22 | 44 | 267 | 800 |
23 | 67 | 400 | 1200 |
24 | 100 | 600 | 1800 |
25 | 139 | 833 | 2500 |
30 | 194 | 1167 | 3500 |
35 | 250 | 1500 | 4500 |
40 | 289 | 1733 | 5200 |
45 | 311 | 1867 | 5600 |
50 | 333 | 2000 | 6000 |
シニア層になると年収がとんでもなくなってきますが、例えばゴールドマンサックスで50歳まで残っているとなると、実質パートナー(役員)クラス以上ということになってきますので、会社でもほんの一握りになります。
賞与の水準は役職・部署・成績・会社業績により大きく変わりますが、ここでは賞与が年収の1/3として計算しております。
有価証券を投資家に販売するマーケット部門の方が賞与のブレ幅が大きく、資金調達部門の方が小さい、人事などスタッフはさらに小さいです。
また役職が高いほうが、成績・業績による賞与のブレ幅は大きく、かつ中央値が高いということが全般的に言えます。
リーマン前後まではポジション管理を行うディーラーセクションや敏腕セールスなんかだと若手でも賞与で億を超えることも少なくなかったようです。
しかし、今はたびたびの金融危機を経て、端な高報酬を仄めかすことで過度なリスクテイクをしてしまう動きを抑制する流れが強くなっており、かつてのような高報酬を得ることは、ゴールドマンサックスでも難しくなってきています。
日本国内のほとんどの企業はもちろん、他の外資系金融と比較しても突出して高い年収水準であることは依然間違いないですが、現在は、平均年収は先ほど書いた「2,000~3,000万円」程度にとどまると思われます。
同業他社と比較してゴールドマンサックスの年収水準は高いか安いか
冒頭に説明した通り、ゴールドマンサックスの業態の中核は「投資銀行業務」と「ディーラー」が最も近くなります。
厳密にはいわゆる機関投資家向けの有価証券セールスは「営業職」になりますが、一般的な営業職とはかなりかけ離れていて比較として適切ではありません。
また、業種としては「証券会社」ですが、日本のいわゆる証券会社はリテール(個人向けの有価証券の販売)がかなりの比率を占めている一方、ゴールドマンサックスをはじめとした外資系金融はほとんどが対法人の取引中心になっています。
以上の点から、平均年収を同業他社と比較する、とした場合は、上記の「投資銀行業務」「ディーラー」でとらえるのが最も実態に即していると考えられるため、こちらを利用します。
これらの職種の平均年収は公的に公表されてはいませんが、職種別の年収を毎年調査している「doda」によると、2017年の平均年収は「投資銀行業」が855万円、「ディーラー」は「アナリスト・ファンドマネジャー」と合わせて837万円です。
従って、まず日系も含めた同業他社ではゴールドマンサックスは平均の3倍~4倍程度の年収となっていると思われます。次に別の外資系金融機関の状況との比較ではどうなるでしょうか。
もちろん外資系金融機関でも会社によって年収はもちろん違います。
大まかな傾向として、欧州系の方が少し年収の高さ具合も、クビになるリスクもマイルド、米系の方がいずれも過激、ただし、その極右にあるのがゴールドマンサックスと言われています。
役職名をゴールドマンサックスに揃えるとして、一般的な外資系金融機関の役職別の年収は下記のようなイメージです。
- 新卒 1年目 700万円前後
- アナリスト 3年目以内 900万円~1,300万円
- アソシエイト 4~6年目 1,500万円~2,000万円
- ヴァイスプレジデント 7年目~ 2,000万円~3,000万円
- ディレクター 12年目~ 3,000万円~
若手で100~500万円程度、10年以内くらいで500~1,000万円程度、それ以上では1,000万円~数千万円の差が出るといったところでしょうか。平均年収でいうと、外資系金融機関の平均が2,000万円程度に収まると思われます。
先ほど書いた通りゴールドマンサックスは2,000万円~3,000万円程度と想定されますので、概ね、数百万円~1,000万円程度ゴールドマンサックスの平均年収の方が高いと思われます。
外資系金融機関の日本法人はいずれも人数が小さいので、実際は各オフィスのその年の人数・役職構成などでこの年収差は変化します。しかしゴールドマンサックスが外資系金融機関の中でも抜きんでた年収レベルであることは間違いありません。
ゴールドマンサックスの福利厚生
さてここまでゴールドマンサックスの年収について解説してきましたが、この章ではあまりクローズアップされることのない、ゴールドマンサックスの福利厚生について解説します。
一般的に休みもまともにないほどの激務と言われているゴールドマンサックスですが、一応それなりの福利厚生はそろっています。また「働くためになる」福利厚生はしっかりと手配されています。
- 完全週休2日(土・日)、祝日、年末年始
- 年次有給休暇: 初年度は状況に応じ1-30日。以降勤続年数により、15-30日
- 特別有給休暇-結婚、忌引、療養休暇、出産休暇、育児休業、介護休業
このようにしっかり休暇の制度は整っておりますが、問題はあまり使う機会がない、ということですね。本当にデキる社員やシニア層は普段は働くだけ働いて、季節の長い休みを取ったりしてバランスをとっているようです。
社会保険・労働保険は健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険があります。ここは一応普通にあるようです。
その他保険・給付金として以下のものがあるようです。
- 弔慰金・見舞金として基本月給の36ヶ月分(上限4,500万円)と1,500万円を加えた金額
- 金額入院保険: 疾病・けがによる入院期間中、一定額の入院給付金支給
- 長期所得補償保険: 長期にわたり就業不能の場合、基本給の一定割合を支給
- ビジネス・トラベル保険: 出張中に死亡・負傷した場合、会社は~200万米ドルまで補償
このあたりも日本にもある制度ではありますが、金額規模がすごいです。弔慰金の4,500万円はものすごく高い気がします。また、ビジネス・トラベル保険も最大2億円の補償と高額です。
その他福利厚生プログラムとして以下のような内容があります。
- フィットネスセンター、健康診断・人間ドック
- クリティカル・ヘルス・ソリューション:社員とその家族の命にかかわる深刻な病気もしくは怪我について医療助言を行うサービス
- 会員制福利厚生サービス: 社員には会員制福利厚生サービスのメンバーシップカードが与えられ、各種宿泊施設および生活関連サービスを割引価格にて利用することができます。
- 従業員支援プログラム: 社員・その家族に24時間体制のカウンセリングを提供
- 出産休暇、育児休業、育児短時間勤務、フレキシブル・ワーク・アレンジメント
- 事業所近隣託児所、ベビーシッターチケット、育児補助金制度、授乳室他
この辺りは非常に充実しています。フィットネスセンターがあるのが外資系らしいですが、仕事合間にジムで気分転換してまた仕事、なんて働き方をする社員も多いようです。家族まで含んだ福利厚生プログラムが数多くあるのも特徴ですね。
また、子育て関連の福利厚生が充実しているのポイントです。ただし、現実にはあまりゆっくり休むというよりも、託児所・ベビーシッターを利用して極力早く復帰しようとする女性も多いようです。
福利厚生が充実していると働くモチベーションも上がりますね。世の中にはこんないにーくな福利厚生をもうけている企業もあるようです。
福利厚生がユニーク・社員に優しい15の企業
現役社員・経験者の口コミ紹介
最後の章では、実際に働いている方、過去働いていた方の口コミを紹介します。噂にたがわずの超高給と厳しい労働環境が見て取れますので、参考にしていただければと思います。
年棒制であり、完全成果主義の印象があります。
会社の評価と自己評価で年俸は決まるが、会社業績と強く連動している印象
個人の評価はもちろん、会社業績にも影響を受けるようです。
一般的にフロント部門と呼ばれている報酬水準(年収)は、世界水準
マーケットで若くしてVP、MDになるバンカーがいる一方、結果を出せない場合は、即刻解雇。
私の年収は数億円(殆どボーナス)だが、いつ解雇になるか分からない怖さがある。
今より少し前の口コミですので、かなり年収水準が高いですね。
報酬は高いがリストラが激しく、出来なければすぐに首を切られる。
やはり生き残りの激しさは噂通りのようです。
男女関係なく、実力がある人が昇進する。
ダイバーシティの社内取り組みも活発で、様々なバックグラウンドの人が在籍している。
世界企業らしく、ダイバーシティへの取り組みも積極的です。
大胆なコストカットにより所属チームがインドへの移行
今後のキャリアの展望も全く見えないことから転職
社内に50歳を超えた人は殆どおらず、若い人ばかり
毎年業務パフォーマンス下位5%~10%の人たちははリストラされます。
シニア層の生き残りは必然的に厳しいようで、事実40歳中盤以降の年齢の口コミはほとんど見つかりませんでした。
激務といえば、大手証券会社の労働環境はどうなのでしょうか。
大手証券会社の仕事内容と過酷な労働環境をまとめてみた
年収が高い分競争が激しい環境です
日本随一の高収入が期待できる一方、極めて厳しい労働環境のゴールドマンサックスの年収や福利厚生・口コミについて紹介しました。
近年は少しマイルドになったとはいえ、やはり突出した待遇の高さが見て取れたかと思います。
しかしその分負わなければならない責任も重く、この点では精神力の強い人が最終的には生き残るのではないかと思われます。
一方、福利厚生の充実さや、ダイバーシティの推進など、ゴールドマンサックスの少し違った側面も垣間見ることができました。これから新卒入社や転職を考える方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
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