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トヨタ内定を目指す!企業理念、採用試験フローとそれぞれの対策
トヨタ自動車は、愛知県に本社を持つ世界有数の自動車メーカーです。本社がある愛知県豊田市は、その住所の地名にトヨタ町があるぐらいですから、トヨタという企業がいかに地域へ根付いているかがうかがえます。
創業からずっと順調に業績を積んできたように思われがちですが、決して順風満帆であったわけではありません。ピンチの時は何度もあり、それを企業努力で乗り越えてきました。
言い換えると、必ず多くの人材によって救われてきた、それがトヨタの力の源、とも言えるでしょう。
近年の時代の変化がめまぐるしい中、トヨタはまさに企業としても転換期を迎えてきています。また、そんな時こそ力のある人材が求められています。
多くの学生さんから行きたい企業として常に上位に選ばれているトヨタ。今回は、そんな企業を少しでも知ってもらうことで、内定に向かって行けるようにお手伝いしていきたいと思います。
▼目次
トヨタ自動車の企業としての特徴
トヨタ自動車は、今では日本だけにとどまらず、世界的にも最大手と言えるような自動車メーカーとなっています。「世界のトヨタ」と言われることもあるほどです。
おそらく日本人でこの企業のことを知らない人はいないでしょう。また、地元愛知県にとっては、トヨタとともに成長している町とも言えるほどです。
トヨタ自動車は、1933年9月に豊田自動織機製作所内に自動車制作部門を新設したことよりスタートしました。その後、1937年にトヨタ自動車工業株式会社として独立しました。
スタートは今で言うところのベンチャービジネスでした。その後、総合産業である自動車の材料、工作機械、部品などの各分野が独立して、現在のトヨタグループが構成されることになります。
トヨタ自動車自身が、まさにコーポレートベンチャーの道を歩んできたということが言えるのです。
そして、自動車は、クラウンの高級車と言われるものからカローラをはじめとするファミリーカーまで手広く展開し、最近は今まで手を出してこなかった軽自動車も発売しています。
また、時代の転換の一因にもなったハイブリッド車のプリウスの発売で一気にエコカーブームを起こし、今では、水素燃料電池を使った車も発売されています。
そして、近年ではレクサスブランドを設立し、高級車イコール海外製の既成概念を壊すべく、高級志向の強い国産車にこだわっているという一面も見せています。
このように成長を続けてきたトヨタ自動車なのですが、いろいろなところで時代の流れなのか世界レベルで転換期を迎えてきています。トヨタをはじめとする自動車業界も例外ではありません。
国内だけに車を販売しているわけではありませんので、世界の国々の流れをそれぞれの国や地域のユーザーの声を聞き、もっといい車を作っていかなければなりません。
そのためには、いろいろな考えを持った多様な人材を求めているということも言えると思います。
トヨタ自動車の企業理念や行動指針
トヨタ自動車には、トヨタグループ創始者である豊田佐吉の考えをまとめた「豊田綱領」というものが全ての基盤になっています。
その豊田綱領が時代とともに受け継がれるとともに、1992年1月に、以下のように認識を持ち始めることになります。
「企業を取り巻く環境が大きく変化している時だからこそ、確固とした理念を持って進むべき道を見極めていくことが重要」この認識から、トヨタの基本理念が制定されることになります。
- 内外の法及びその精神を遵守し、オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼される企業市民を目指す
- 各国、各地域のぶんか、監修を尊重し、地域に根ざした企業活動を通じて経済・社会の発展に貢献する
- クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組む
- さまざまな分野での最優先技術の研究と開発に努め、世界中のお客様のご要望にお応えする魅力あふれる商品・サービスを提供する
- 労使相互信頼・責任を基本に、個人の想像力とチームワークの強みを最大限に高める企業風土をつくる
- グローバルで革新的な経営により、社会との調和ある成長を目指す
- 開かれた取引関係を基本に、互いに研究と創造に努め、長期安定的な成長と共存共栄を実現する
トヨタウェイ
トヨタがどのような企業でありたいかというのが基本理念であれば、それを実践する上で、全世界のトヨタで働く人々が共有すべき価値観や手法を示したものが「トヨタウェイ」です。
トヨタウェイには2つの柱があり、「知恵と改善」と「人間性尊重」です。
「知恵と改善」は、常に現状で満足することなく、より高い付加価値を求め知恵を絞り続けることです。その中で、「チャレンジ」、「改善」、「現地現物」のキーワードがあります。
「人間性尊重」は、あらゆるステークホルダーを尊重して、従業員の成長を会社の成果に結びつけることを意味します。その中には、「リスペクト」、「チームワーク」のキーワードがあります。
これは2001年にスタートしましたが、そこから各部署で機能別のトヨタウェイが展開されるようにもなってきました。
結果として、働く皆さんにとって、「それは、トヨタウェイなのか」を問う姿勢を持つように呼びかけることにもつながるようになったのです。
トヨタ行動指針
トヨタ行動指針は、1998年に策定され、2005年に改定されたもので、実際の日常業務を含む会社生活、社会生活において具体的に行動する上で一人ひとりが羅針盤とすべき指針や具体的留意点をまとめたものです。
概要としては、法令遵守や、機密管理、インサイダー取引の禁止、安全性の追求活動、環境保全など詳細にわたり記されていて、位置付けは基本理念がベースにトヨタウェイと行動指針がその両輪の役目を果たしています。
トヨタ自動車が求める人物像とは?
トヨタ自動車は、「モノづくりを通じて、豊かな社会づくりに貢献する」をトヨタ創業以来の理念に掲げて企業活動を推進しています。ただ、モノづくりは単に車を作るということではありません。
車を通じて、世界中の人々の喜びを作ることこそトヨタが果たすべき使命であるということを考え認識しています。就職とは、社会を作る側になることです。
社会に入ることで、どんな社会を作りたいのか、どんな影響を与えて責任を果たして行きたいのかそういった環境をトヨタには広がっています。
本当に正しいと思えるものに向かう時、人は大きな力を発揮でき、大きな成長を遂げることができます。
また、自分たちの利益のためではなく、「本当に正しいことは何か」、「あるべき姿とは何か」をまず追求する姿勢とそこに着実に導いてくれる先輩や上司の存在というのがトヨタの風土です。
そういったことから、この風土の中でトヨタ自動車が求める人物像というのは以下の2つです。
- あえて「困難で高い目標」を自分で掲げ、現場の時事地をしっかり見据えた上で、泥臭く、愚直に、そして主体的にやり抜いて行ける人
- 他の価値観を尊重し、意見に謙虚に耳を傾け、周囲を巻き込んで仕事を進めていくことをグローバルな舞台で実行できる人
これらの2つの中でも特にトヨタ自動車が重要視しているのは、「困難で高い目標を自分で掲げ、常に前向きにチャレンジできる人」「他の価値観や意見を尊重し、チームワークを大切にできる人」です。
特に後半については、なかなか学生時代では体験することが少ないのではないかと思います、今は理解できなくとも、トヨタで仕事をしていくうちに学んで行けることではないかと思います。
グローバルレベルでの実行力もまた然りです。どんな困難にもひるまず立ち向かう気概や、他の人の考えを尊重し同時に周囲を巻き込んでいく姿勢はぜひ持つべきだとトヨタは考えています。
自動車産業というのは、関係する企業が多いため、非常に大きなビジネスとなっていますので、多くの方々と協力しながら個々の課題に取り組んでいかなければいけません。
また、事業領域のグローバル化はますます加速して、そうなれば当然ビジネス上のリスク、文化やか価値観などの障害に直面することが増えてきます。こうした中常に前向きに挑戦を続ける必要もあります。
実際の採用試験はどのように進むのか?
事務系、技術系と大きく分けると別れるのですが、日程は異なりますが、選考過程はどちらも同じように進んでいきます。選考過程は以下の通りです。
- エントリーシート
- WEBテスト
- 一次面接
- 二次面接
- 内定
それでは、ひとつひとつの内容について見ていくことにしましょう。
エントリーシートについて
トヨタ自動車のエントリーシートは、比較的シンプルな質問で展開していき正直大きな特徴はないという感じと思ってもらえばいいでしょう。
長すぎず短すぎず200~400文字という文字数でまとめていきます。しっかりとした文章構成をして、企業側に伝えたい内容はきっちりと伝えていきましょう。
他の企業でもそうなんでしょうが、エントリーシートに記述する内容は、企業が求めている人材がどういう人かというのを把握したうえで自分自身がそのいった人材であることをアピールことが必須であることは間違いありません。
実際に過去に設問として出されたものを見てみましょう。
- 大学で専攻しているテーマ及び内容(200文字)
- 大学時代に最も力を入れて取り組んできたこと(400文字)
- 大学時代にチームを巻き込んで成果を出したエピソード(400文字)
- トヨタの志望理由とやりたい仕事とは(400文字)
- 身近な人からあなたはどういわれるか(30文字)、その理由を具体的に(150文字)
設問自体が比較的ノーマルな内容になっていますので、書きやすいとは思うのですが、裏を返せば、ハードルが低めに見えてしまうが故に、アピールが的を射ているものに仕上がっていなければいけないということです。
そこのところは、油断はしていないでしょうが、気をつけなければいけません。
また、内容的に企業側が見るであろう内容というのは、求める人物像に近い人間かどうかももちろんですが、トヨタウェイの2つの柱である「知恵と改善」と「人間性尊重」が盛り込まれているかどうかです。
2つの柱に入っているキーワード「チャレンジ」、「改善」、「現地現物」、「リスペクト」、「チームワーク」にいかにかなっているのかこれらを見られていることは間違いありません。
また、この先の選考過程において、すべてのベースはエントリーシートであるわけですので、一貫性のある内容にしておくことも非常に大切ではないでしょうか。
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筆記試験について
筆記試験は、WEBテスト「SPI」をテストセンターで受験するようになっています。エントリーシートを提出後、テストセンター受験していただいてそれらがセットで応募完了となります。
内容も一般的なものと特に変わることもなく、言語・非言語・性格検査というところでおおよそ時間も1時間程度です。特に大きな対策をしなければいけないということではないです。
そのため、特別な対策をしなければいけないということではありません。ただ、受験者の回答に応じて出題内容や問題数が変わりますので、一定ではないということと、難易度自体も人によって変わります。
一次面接について
トヨタ自動車は、ホームページで面接前の学生さんに向けて、次のようなことを伝えています。
「実際に面接でお会いする日を前に、ひとつお願いがあります。『あなたはどんな社会をつくっていきたいか。社会にどんな影響を与え、責任を果たしていきたいか』について、大いに考え尽くしてください。」
そこから導き出された考えや価値観は、トヨタ自動車への就職だけではなく、これからの社会人生活そのものにとって、きっと大きな指針になると企業としては考えているということです。
最初の面接は、面接官1~2名に対して学生さん1名といういきなり個人面接です。しかし、面接時間は1時間程度ですので、結構時間を取ってきます。
実際に質問される内容は以下の通りです。
- 会場までどのように来たか
- 学生時代に力を入れてきたこととそれについての詳細質問
- 志望動機
- 希望部署とその理由
- アルバイトについて、あとその中で一番困難だったこと
- 後輩を指導した経験があるか
などですが、基本的には、エントリーシートの内容について深掘りしていくものと考えていただいていいでしょう。結論を先に伝えてそこから話を広げていくなどの工夫は必要です。
学生さん1名に対して企業側が2名ということですので、主には質問の答えを話すときはその質問者を見てしまいがちですが、もう一人の方も見るようにしなければいけません。意識していきましょう。
二次試験について
この二次面接については、面接官2名に対して学生さん1名で、個人面接です。これが最終面接になります。時間はやはり1時間程度でじっくり聞いてくる感じのようです。
基本的に聞かれる内容については、前回の内容の確認や、そこからの深掘り、詳細を突っ込んでくるというような印象で、そこに面接官によって色々な質問が飛んできている印象です。
志望職種や、トヨタに関する思い出、好きな車の車種なども聞かれています。また、座右の銘といったパーソナルに関わることを聞いてくる場合もあるようです。
雰囲気は、やや重めと感じる人がほとんどで、緊張感もかなりあるでしょう。ただ、ここでもベースはエントリーシートですから、その記載事項から外れないことを意識しなければいけません。
トヨタ自動車の採用に向けた近年の動きや近年の現状
トヨタ自動車の採用にはまず大きく分けて二つの応募方法があります。ひとつは、通常のエントリー(オープンエントリー)で、もうひとつは技術系の学校推薦による応募の2種類です。
2つの方法がありますが、併願はできません。もし推薦可能な学校の方でも、エントリーシートを提出してしまうと、通常のエントリーと同じようになってしまいます。
高専の本科卒業予定の場合は、学校推薦のみの応募になりますが、高専でも専攻科卒業予定の場合はオープンエントリーのみの応募になるなど若干細かくなっています。
あと、大学や大学院卒業の場合は、入社年に卒業する方とそこから過去4年間の既卒の方も新卒として応募することができます。
しかし、既卒者の場合、就業経験については明記していませんが、就業経験の無い方に限定していると考えておいたほうがいいでしょう。
トヨタ自動車では、職種別に採用を行なっています。新卒の場合は以下の3職種です。
- 事務系
- 技術系
- 業務職
事務系は、商品企画、マーケティング・営業企画、販売事業支援、資材・部品調達戦略、物流企画、生産計画、経理・財務、企業法務、渉外広報、人事などです。
技術系は、先端研究、先行開発、量産開発、生産技術開発、生産ライン設計・導入、デザイン、品質保証、カスタマーサービス、知的財産などです。
そして、業務職は、一般事務、および会計簿記・秘書・CADオペレーター・英語が必要とされる業務などの特定業務領域における定型・サポート業務です。
それぞれの職種は募集期間もバラバラなのですが、選考過程については前述しているように、どの職種も同じ過程を通っていくようになっていますが、内容などは職種によってオリジナリティはあります。
もうひとつ、技術職のプラント・環境生技部に限ってになるのですが、初期配属限定採用という制度を採用しています。あくまで初期ということですので、ゆくゆく配置換えはあります。
そして、博士後期課程在学者向けの技術系募集職種という専門的職種の募集も行っています。電子技術領域、材料技術領域、パワートレーン、未来創生などの分野ですが、そこからさらに細分化しています。
- 例えば、電子技術領域においては、「車載コネクティッドシステム向けソフトウェアプラットフォームの開発」
- 材料技術領域では「分子・材料系シミュレーション技術開発(電子状態、インフォマティクス、物製予測)
のような職種などを募集しています。
トヨタ自動車のような企業であっても、時代の流れに沿って様々なことにチャレンジしているということが見えてくると思います。
まとめ: グローバルに活躍できる環境のトヨタ自動車の根幹はトヨタウェイ
今や国内だけにとどまることなく、世界にも羽ばたき続けているトヨタ自動車ですが、ポイントはトヨタウェイです。このトヨタウェイを確認すると以下の通りでした。
トヨタウェイには2つの柱があり、「知恵と改善」と「人間性尊重」です。
「知恵と改善」は、常に現状で満足することなく、より高い付加価値を求め知恵を絞り続けることです。その中で、「チャレンジ」、「改善」、「現地現物」のキーワードがあります。
「人間性尊重」は、あらゆるステークホルダーを尊重して、従業員の成長を会社の成果に結びつけることを意味します。その中には、「リスペクト」、「チームワーク」のキーワードがあります。
これらのキーワードから見えてくるものとはいったい何なのかと考えてみると、ちょっと深読みかもしれませんが、ここから見えてくるものは、「精神的にも肉体的にもタフなポテンシャル人材」が必要ということです。
今地球上にないものを一から開発してそれを日常で使うことのできる商品にするには、チャレンジと改善、チームワークなどこれらのトヨタウェイが絶対にベースにあるはずです。
簡単に事が進むということはありませんし、何百回、何千回、ものによっては何万回の失敗があるはずです。精神的にも肉体的にも追いつめられる場面は多くあるはずです。
それに耐えることができることは必須条件になるのではないでしょうか。こういったポテンシャルの高い人材がトヨタには必要ということです。
まして、こういった世界的にも転換期を迎えている自動車業界です。今までのままではいけないという認識は業界全体にしみわたっているわけですから、タフさは絶対条件でしょう。
トヨタウェイというベースになるものがありながら、精神的・肉体的なタフさということも併せ持っているということをエントリーシートから面接にわたるまでアピールしていくことに注力すべきです。
しかも、選考過程はいたってシンプルですし、面接も2回しかありません。最終面接でも平気で落とされることがあります。常に緊張感をもって取り組んでいきましょう。
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