Uターン転職のメリット・デメリット。後悔しない&成功するために

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都会に出て働いていた人が地元に戻って転職することを「Uターン転職」といいます。

近年は、都会で働くよりも地方に移住して仕事を見つけるスタイルに注目が集まってきているのですが、Uターン転職にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

Uターン転職のメリット・デメリット、Uターン転職を成功させるためのポイントをまとめました。

どんな時にUターンを考える?Uターン転職のメリットとは

ほかの仕事を始めるため、あるいは何らかの理由で地方への移住を希望するため、都会から地元へ戻る人が増えてきています。

このように地方で生まれ育った人が都会に出て就職し、再びふるさとへ戻ってきて転職することを「Uターン転職」といいます。

地方に住む若者の誰もが、一度は大都会の暮らしに憧れるもの。故郷を離れて都会で就職する若者はたくさんいます。田舎の企業に就職するよりも都会の企業で働く方が安定した収入も期待できます。

今までは、都会に出ていた人が地元に帰っていく理由といえば「家庭の事情(親や祖父母の世話が必要になるなど)」でやむを得ず…というケースが多かったのです。

その傾向は今でも変わりません。ただ、近年は特にそういった事情がなくても、率先してUターン転職(または就職)を希望する20~30代が徐々に増えています。

その理由に「都会の企業で働き続けることが必ずしも将来的に安定しているとは限らない」と見切りをつけ「それならば都会にこだわらず、自分らしい暮らしのできる環境(地元)で仕事をしよう」と考える人の増えていることが挙げられます。

Uターン転職を思い立つ理由は、大きく分けて「現在の生活や環境に不満があるから」「地元での生活や働き方にメリットを感じるから」の2つがあります。

現在の生活や環境に不満がある
  • 現在勤めている会社に不満がある
  • 毎日の通勤が大変だ
  • 都会の生活が合わない、疲れた
  • 育児がしにくい
  • 保育所の空きがなく働きに出られない
地元での生活や働き方にメリットを感じる
  • 子どもの頃から慣れ親しんだ土地なので安心感がある
  • 親が近くにいる(安心できる、同居で生活費が抑えられる)
  • 地元には友人や支援者がいる
  • 地元には土地や資産がある
  • 子育てしやすい
  • 都会よりも物価が安い
  • 自然が豊かで環境が良い
  • 食べ物がおいしい

また「地元の活性化に貢献したい」「田舎でやってみたい仕事や趣味がある」と夢を持ってUターンする人も増えてきていますね。

そんなはずではと後悔する原因に…Uターン転職のデメリット

都会から地元へ戻ってきたことで充実した生活を送ることができ、結果的にUターン転職して正解だったと感じる人がいる一方、Uターン転職に後悔している人も少なくありません。

では、Uターン転職をする際どのようなデメリットに注意した方が良いのでしょうか。

求人数が少ない

地方は都会に比べ、人口や企業の数が少ないため、求人も多くはありません。また職種や業種の選択肢も少ないので、自分が本当にしたい仕事は見つけられない可能性も出てきます。

収入が下がる

賃金の水準は地域によって異なります。都会よりも地方のほうが賃金が低く設定されているため、地方に転職すると収入が低くなってしまうことは避けられません。

たとえば、平成28年度の年収は東京都で約606万円、大阪府で約526万円ですが、最も低い地域だと沖縄県の約350万や岩手県の約362万円といったように、かなりの格差が生じています。(参照:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」)

その分、都会より地方のほうが物価が安く、都会に住んでいた時よりも家賃や諸々の生活費が安く抑えられるので、収入が下がっても生活の水準までが大きく下がることはありません。

とはいえ、地元へUターンして思いのほか収入が減ってしまった時は、かなりのショックです。「本当に転職して良かったのだろうか」と、葛藤が続くことになるかもしれません。

※企業が従業員へ最低限支払わなければならない賃金の金額を「最低賃金」といい、地域の格差もなくすことも求められています。知って得する最低賃金豆知識で仕組みについても勉強してみましょう。

情報量が少ない

地方は、都会に比べると施設やイベントが少なく、さまざまな情報を得る機会が少ないというデメリットもあります。

情報を収集する機会が少ないと、仕事に関する人脈を広げたり、新しいスキルを吸収したりするチャンスがどうしても減ってしまいます。

生活の利便性が良くない

地方は、商業施設や公共施設が少なく、電車やバスなどの交通網もあまり発達していないので、いざ地元に戻ってみると生活の利便性が悪いと感じてしまうことがあります。

最寄りのコンビニエンスストアすら遠い、お店は早い時間に閉まる、といったことは田舎ではよくあることです。

地方はマイカー移動が基本なので、毎朝の通勤ラッシュでストレスを感じることがなくなるかわり、マイカーを持っていなければ非常に不便になってしまいます。また、マイカーの維持費がけっこうかかるのも痛手です。

娯楽が少ない

これも仕方のないことですが、田舎は都会よりも商業施設が少なく、若者が楽しめる娯楽が少ないため、退屈してしまうことがあります。

田舎の魅力は、自然が豊かなので屋外で健康的な娯楽が満喫できるところです。田舎ならスポーツやアウトドアを思い切り楽しむことができます。

ただし、スポーツやアウトドアに興味のない人にとっては田舎は娯楽の少ない場所でしかありません。また、マリンスポーツは夏だけ、スキーは冬だけしか楽しめず、台風や積雪の多い地域では外出すらできない日も多くなります。

結局、田舎に引っ越したがために、都会に住んでいた時よりもインドアで過ごす時間が長くなってしまい、孤独感や不満が募る…ということもあり得るのです。

地域のしきたりや人付き合いが面倒

地方には、その地域特有のしきたりや行事を大切にする風習があります。近所づきあいが濃密で、冠婚葬祭や地域の集まりにはたびたび出席しなければなりません。

昔よりは減ってきたものの、全国には古い慣習が根強く残っている地域もまだたくさんあります。

子どもの頃に慣れ親しんだ風習とはいえ、人間関係がドライな都会に出て帰ってきた人にとっては、面倒くさいと感じられるかもしれません。

前もって知っておきたいこと・Uターン転職で成功するには

計画性なく勢いだけでUターン転職を決行すると、後でいろいろと後悔することが出てきてしまいます。

「地元に戻るだけだから」と楽観している人も多いのですが、Uターン転職は居住する環境と仕事がガラッと変わるため、実はとてもストレスのかかるイベントなのです。

場合によっては、思い通りに動けずUターン転職が大失敗に終わってしまう可能性があります。

そういった失敗をしないためにも、Uターン転職を思い立ったら、Uターン転職はほ本当に必要か考えた上で、十分な量の情報を収集し、Uターンのタイミング、転職先についてよく検討していきましょう。

収入が減ってもいいからUターンしたいかどうか考える

ほとんどの人が、Uターン転職をすることで収入が低くなっています。

収入が減ったとしても、多少生活の利便性が悪くなったとしても、それで抱えている問題が解決したり地元に戻るメリットが感じられたりするならば、Uターン転職はありと考えて良いでしょう。

たとえば「プライベートをゆっくり過ごしたい」「地元なら保育所の空きがある」など、Uターンを希望する明確な理由があるならば、Uターン転職によって収入が減っても新しい生活に満足できるはずです。

視野を広げて地元で働ける仕事を探す

地方はもともと求人数が少ないため、希望通りの転職先が見つからず苦労する可能性があります。

しかし、自治体は地方を活性化させたいので、都会から流れてくる優秀な人材は喉から手が出るほど欲しい存在。Uターン転職者を優遇して積極的に採用しようとする企業もあります。

Uターンを思い立ったら、自治体や地元のハローワークの情報に目を通して、条件にマッチしている求人情報がないか、こまめにチェックを始めましょう。

地方にある企業は、都会ほど専門分野が細かく分かれていないので、総合的に何でもできる人だと転職もスムーズです。

専門性の高い仕事をしていた人の場合、今までと同じ業種や職種の仕事が見つかるとは限らないので、視野をもう少し広げて仕事の内容の選択肢を増やしてみることをおすすめします。

また、収入をなるべくキープしたい場合は、都会に拠点があり地方に事業所を展開している企業を探すのもおすすめ。地方の事業所でも待遇が良いことも多いためです。

地方でも働ける仕事にシフトチェンジする

収入が下がってしまう可能性もあるのですが、せっかく地方に移住したならば新しい仕事に挑戦してみるのもひとつの手です。

都会では実現しにくいような仕事も地方ならば可能になることもあります。農家になったりカフェを開いたり、起業に憧れていた人もチャンスがあります。UIJターンで起業する場合、自治体は助成金を給付するなどのバックアップもしてくれます。

また、リモートワークならば全国のどこにいても仕事ができるので、ITエンジニアやWEBデザイナーをしていた人はUターンを機に独立することも可能です。

自分をマネジメントできる人なら仕事とプライベートのバランスが上手に保て、快適なUターンライフが送れると思います。

地方の良さを満喫しよう

田舎は都会に比べ不便なことも多いのですが、現在はインターネットがあるので、田舎にいても利便性の格差は自分でなくすこともできます。

娯楽や施設の少なさはオンラインのショッピングやサービスで埋めるとして、せっかく地方に移住してきたならば、その地域の特色を楽しまなければ損してしまいます。地方の暮らしを積極的に楽しみましょう。

地元の美しい景色や美味しい食べ物など、SNS等を使って全国に情報を発信するのもおすすめ。地域の活性化にも一役買うかもしれません。

Uターン転職を考えている皆さんへ

Uターン転職にはメリット・デメリットがあります。単なる引越しや転職とも違うのです。よく検討して実行に移し、明るい将来を手に入れましょう。

Uターン転職を考えている皆さんには転職エージェントに相談されることもおすすめします。全国の求人情報をバランスよく保有している上、Uターン転職についてのアドバイスもしてもらえます。

転職エージェント限定の待遇の良い求人が見つかることも。ぜひ一度相談してみてください。

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